Mizu no Uta PRESS vol.23
支笏湖畔をすっぽり白く包み込む冬が、訪れました。
寒くて体力を消耗しがちな冬こそ、1日の疲れを癒すための「良質な眠り」が何より大切です。
上質な寝具、体に合った枕選び、効果的な温泉入浴……。今回は、水の謌での「冬の眠り」をガイドします。
寒くなると、ますます寝付けない…。そんな声を聞きます。目覚めがすっきりしなかったり、頭が重たく感じたり。冬は夜明けが遅いので、朝起きた時間に外がまだ暗いこともしばしばです。目覚めても太陽が昇っていないと、人間の体内時計も「朝が来た」と認識しづらくなるので、実はこれは自然なこと。でも、その状態を少しでも改善するために「良質な睡眠」を心がける必要があるのです。快眠の第一歩は「枕選び」から。チェックインを済ませてお部屋でひと息ついたら、まずは1階の「ピローギャラリー」を訪れてみてください。ここでは、フェザーやビーズ、ウレタンなど、素材や形の違う枕を約20種ご用意しています。フィッティングスペースが備えられているので、実際に枕に頭を置き、試してみて選ぶことができます。「まず、硬いタイプか柔らかいタイプか、お好みの質感を伺います。次に重要なのは、やはり“高さ”ですね。中には、どの高さが自分に合うのかわからず、勧められるまま買っているうちにご自宅に10個以上枕がある、という方もいらっしゃいました。睡眠の悩みを抱えている方が多いことに、驚かされます」と、スタッフの滝沢京子さん。また、寝ている間の姿勢は仰向けだけではないので、フィッティングの際には横になった姿勢も確認し、体と頭がまっすぐになっているかどうかをチェックする必要があります。枕が合わないと眠りが浅くなり、布団の中で体が動くため、目覚めてもゆっくり寝た気がしないことが多いそう。さらに、ポイントは「背中を温める」こと。自宅でも保温性の高いパッドを敷くなど、背中の体温が逃げないように寝具を工夫すると良いでしょう。そして、体を内側から温める食べ物をとることも大切です。ヘルシービュッフェ[アマム]の料理で、ショウガ、大根、ゴボウなどの根菜類や、肉・魚など動物性たんぱく質をたっぷりチャージしてください。また、空気も乾燥するこの季節は、肌の乾燥が安眠の妨げに。ビタミンA・C・Eの[エース]を多く含むカボチャやブロッコリーなども、積極的に摂取しましょう。
■「水の謌オリジナル枕」14000円[税別](写真左)
動いても変わらない寝心地を追求したオリジナル枕は、肩・首にフィットするアーチ型の構造で、調湿・消臭効果の高い「稚内珪藻土シート」入り
■キャメルのブランケット(写真中央)
フロントで貸し出し可能な、キャメル100%のあったかブランケット。客室内で1枚、掛けるものが欲しい時などに利用して
■移動にも羽織れるロングガウン(写真右)
ビュッフェや足湯などへの移動の際に、館内着の上から羽織れるふかふかロングガウンを客室にご用意。冬の支笏湖は外気が冷たいので、寒がりさんでなくとも、ぜひ活用を
水の謌の露天風呂付き客室と特別室には、「シーリー」のベッドと、西川の羽毛布団が導入され、より快適な寝具環境が整えられています。さらに安眠の大敵・乾燥から肌を守り潤す「ナノケアスチーマー」を客室内に配し、オリジナルアメニティのミストウォーターも、肌の乾燥を防いでくれます。
また、眠る直前までパソコンや携帯電話を触っていると、液晶の光で脳が刺激されるため、寝る前のリラックス効果の妨げになるそう。フロントでは「アロマデュフューザー」を貸し出していて、香りによる癒しの演出が可能です。眠りの質を高めるために、夜はバー[アペ]でナイトキャップがわりのホットカクテルを楽しんだり、客室でゆったり読書したりして過ごすなど、眠りへの“アプローチ”を大切にしましょう。
もちろん、トリートメントスパでのエステやフットマッサージで癒されるのもよし、フィットネスジムで軽く体を動かして汗をかくのもよし。いずれも血行がよくなり、体が温まります。そして、快眠のためにベストな入浴時間は「寝る1時間くらい前」。昨年新泉源を得てよりパワーアップした「美肌の湯」に、じんわり汗がにじむくらいまで、つかりましょう。温泉で全身が温まり、血管が広がることで、体の隅々まで血液が流れやすくなります。これにより血行が良くなると、皮膚の表面から熱が放出され、脳や体の内部が温度(深部体温)を下げる準備に入ります。これが「眠り」の合図。早い時間に入浴すると再び体温が上昇してしまうため、この機会を逃すことになってしまいます。スパで冷えを解消して、どうぞぐっすりとお休みください。
■1F ピローギャラリー
ご利用時間/PM3:00~PM10:00
同じ素材でも高さの異なるものを揃えた、約20種の枕のバリエーションの中から、フィッティングで自分に合ったものを見つけて。連泊する際、1日目と2日目で別の枕を使ってみることも可能。また、ここで各国のミネラルウォーターも販売する。
快眠のため、肌の乾燥を防ぐには、ビタミンA・C・Eを含む食材を摂るように心がけて
温かいお茶や好みの本、バーのホットカクテル、上質な寝具、アロマデュフューザーの貸し出しなど、上手に利用して快適な眠りを
1・2.トリートメントスパでは「ボディコース」「フェイシャルコース」ともに30分5500円[税別]~
3.冬に人気なのは体を温めてくれる
ジンジャーのオイル(右)
4.フットリフレクソロジーで足先の冷えを解消
5.大浴場の露天風呂は季節によって適温に保たれている
6.ジムでのエクササイズも発汗作用につながり、
血行を促進
寝る1時間くらい前に、温泉にゆっくりつかって体を温め、各客室のベッド脇に備えられた「ナノケアスチーマー」で、睡眠中の肌の乾燥を防ごう
冬も元気にアウトドアを楽しみたい!という人には、ゴムボートで川を下る「雪景色ちとせ川清流下り」がお薦めです。中でも雪が降った翌朝は、木々に付いた白い雪が光を受けて、キラキラと幻想的に輝く様が美しいそう。静かな冬ならではの時間が流れる、白い雪景色を見ながらの川下り。愛犬も無料で同乗可能です。必ず、スキーウェアなどの防寒着を身に着けてご参加ください。
氷のオブジェ大小30基が雪原に並ぶ「千歳・支笏湖 氷濤まつり」は、約3週間に渡って開催される千歳エリアの冬の一大イベント。支笏湖畔の会場は、水の謌から歩いてすぐです。氷のトンネルや滑り台をはじめ、美しいブルーの氷像がずらりと立ち並ぶ様は、見ごたえたっぷりです。また、支笏湖の水は不純物が少なくて澄みきっているため、氷の中を光が通りやすく、その屈折具合から「青く見える」と言われています。これが「支笏湖ブルー」。実は、快晴の日よりも薄曇りの昼間のほうが、その青さがより際立って見え、ライトアップされる夜とは別の表情が楽しめます。昼夜、それぞれの氷の美しさをご堪能ください。
雪が降り積もった支笏湖の森を、スノーシューを履いてガイドと一緒に散策。動物の足跡を追ったり、名瀑を訪れたりしながら、
冬ならではのウォーキングを楽しむツアーです。冬用の長靴などスノーシューを履けるタイプの靴をお持ち下さい。