Mizu no Uta PRESS vol.27
寒さや空気の乾燥で気力・体力を消耗しがちな冬こそ、
体と心を癒してくれる「旅」と「温泉」の効用が大きいはず。
温泉旅で「美と健康」を取り戻す、冬の過ごし方をご提案します。
水の謌のシンボルといえば、客室ラウンジ[アペソ]の中央に配された暖炉。薪の火を囲んでぬくぬく過ごしたい冬の、主役ともいえる存在です。
普段、忙しくてあまり本に触れる時間が取れない人も、ゆれる暖炉の炎を眺めながらの読書がおすすめ。ブックシェルフには北海道を舞台にした小説や紀行文、写真集をはじめ、多様なジャンルの図書が揃っています。その中から好みの1冊を選ぶ時間も楽しみつつ、ゆったりページをめくってみては。ラウンジで読み終わらなかった場合は、客室への貸出しも行っておりますのでご安心を。また、オープン時から続いているのが、暖炉での焼きマシュマロのサービスです。フォークの先端に軽く刺し、焦がさない程度に短い時間でさっと炙るのが、美味しくいただくコツのよう。甘いものがほしくなったら、ぜひチャレンジしてみてください。
[アペソ]のオーディオコーナーには、スピーカーステレオの傑作と称される「JBLパラゴン」が備えられています。上質な音で流れるBGMには宿のCDリストの中から、お客様からリクエストのあった作品をかけることも可能です。ぜひ、お気軽にスタッフまでお申し付けください。また、併せて、客室へのCD貸出しも行っています。
客室ラウンジ内では、毎日午後に4回、パラグアイハープ「アルバ」演奏会を開催中です。演奏者は、パラグアイ出身のカンテロ・デュアーテ
セシリア。両手の爪を中心にはじくように弾くことで、透明感のある音色を奏でます。普段あまり耳にする機械のないハープの生演奏に触れられる、貴重な機会ではないでしょうか。
いつもと違う環境に身を置いて暖炉のそばで思い思いに過ごす冬時間は、きっと旅の「転地効果」をもたらすはず。大自然に触れると共に音楽や読書、美味しい食事などが五感を刺激し、温泉入浴との相乗効果で疲れた心身を癒してくれます。
パラグアイハープ「アルバ」
演奏会
■ 時間
14:30~15:00
15:30~16:00
20:00~20:40
21:00~21:40
客室ラウンジ[アペソ]に隣接する施設が、ラウンジバー[アペ]です。20時以降のバータイムには、余市町に蒸留所を持つニッカウヰスキーのショットや、季節ごとに新作が登場するカクテルなど、多彩なお酒をご用意しています。冬のおすすめはホットカクテル(水の謌冬情報をご参照ください)。日中のスノーアクティビティで冷えた身体を、温めてくれますよ。
家族や友人と楽しく語らう時間を持つもよし、一人カウンターで静かにグラスを傾けながら空間に身をゆだねるもよし。大人にしか味わうことができないバーでの贅沢な時間が、束の間の逃避感覚をもたらし、リフレッシュになるに違いありません。
客室内だけでなく、お楽しみはあちこちに。ぜひ館内の施設を上手に活用して、水の謌での[冬の旅]を120%満喫してください。
2014年の春に新泉源を得て、以前よりとろみを増したと評判で、湯量も約3倍にパワーアップした水の謌の温泉大浴場「しこつ美湯」。泉質のナトリウム-炭酸水素塩泉(旧重曹泉)は、古くから「三大美人泉質」と呼ばれる湯のひとつなのです。
これは、肌の汚れや古い角質を乳化して洗い流すため、石鹸のように皮膚を洗浄する作用があることに由来。水の歌の温泉分析表の「PH値」は、7.88という「弱アルカリ性」を表す数値で、すべすべツルツルのお肌を導くクレンジング作用があることを示します。
加えて、最近注目されているのが「メタケイ酸」という遊離成分。湯の肌触りをまろやかにし、肌に水分を運んで新陳代謝を促す要素を持つとも言われています。水の謌の湯にも21.4mgメタケイ酸が含まれるので、美肌へ働きかけてくれているのかも知れません。
大浴場「しこつ美湯」にはジャグジーや寝湯、立湯、外にはBGMが流れる露天風呂があり、大浴場だけではなく露天風呂付客室等の湯船にも全て新泉源からの湯が配されています。さらに、女性用大浴場には広いミストサウナを完備。穏やかなミストが全身を包むことで交感神経を刺激し、リラックス効果や美容効果なども期待できそうです。
寒さが厳しい冬は、冷えや乾燥、疲れが気になる季節です。今こそ、ボディートリートメントによるケアが効果的。水の謌にはエステやマッサージ、整体など、ケアメニューが充実しています。
茶葉の成分を用いたケア製品と独自の手技で安らぎを提供する、フランス発のアンチエイジングケアメニュー「テマエ」の、冬のお勧めは「オリエンタルマッサージコース」。濃厚でクリーミーなマッサージボームを用いた施術で、ブラックティー(紅茶)の成分がお肌を活性化し、マカダミアオイルやヘンプオイルが皮膚に栄養を与えて、滑らかで柔らかな肌を取り戻します。ゆったりとした流れの中で緊張もほぐしていくので、ウィンタースポーツで疲れた身体にも効果的です。
また、「冬の大感謝フェア」として、平日限定で、エステ、フット、整体のいずれかのコースを60分以上ご予約のお客様、各日先着4名様に限り20%オフでご利用いただけます。ぜひ、お早めのご予約を。
テマエトリートメント
「オリエンタルマッサージコース」
(全身) 60分/15,000円 [税別]
90分/22,000円 [税別]
今冬は1月29日~2月21日に開催される「2016 千歳・支笏湖 氷濤まつり」の会場は、水の謌から歩いてすぐ。湖水をスプリンクラーで吹きつけ凍らせてつくる、大小様々な氷のオブジェが湖畔に立ち並ぶ様は、見ごたえたっぷりです。
でも、今シーズンで第38回を迎えるこのイベントが、支笏湖温泉で働く有志たちの”遊び心”と”ボランティア”によって始まったことは、あまり知られていません。実は、水の謌にも「父親が創設期のメンバーだった」というスタッフがいます。
1970年代後半、1~2月の厳冬期の支笏湖温泉は、観光客も少なく、宿にとっては閑散期でした。「冬の暇な時間を利用して、何かお客様に喜んでいただくイベントができないか」と考えた地元の従業員たちが集まり、空き時間を利用して氷像作りを開始。年々、規模が大きくなり、千歳市の観光連盟の協力を得て、国内外からの大勢の見物客が訪れる現在の形へと成長しました。まさに、この地の冬の気象状況を知る支笏湖温泉街スタッフが知恵をしぼった、独自のイベント。現在も、約10名の制作担当者の多くが近郊在住者で「手づくり」の基本姿勢は今に受け継がれています。
2016 千歳・支笏湖氷濤まつり
■ 期間/2016年1月29日(金)~2月21日(日)
■ 場所/千歳市支笏湖温泉